2018年1月13日

plan-B 特別上映会

ジョーの詩を読む 「あさってのジョ—たちへ」

自称 “日雇完全解放戦士”川口五郎。ぼくらはみんな彼のことをジョーと呼んでいた。
川崎で<日雇い>の息子として育ち、釜ヶ崎で「鈴木組闘争」に遭遇。「コーチャン(船本洲治)の一番弟子」と語るときの、少しはにかみながらも誇らしげな表情を思い出す。過剰なまでの暴力性を売り物にしつつ、実はシャイで優しい男だった。彼の死から既に一年半以上もたった今、彼がかつて獄中で書いた詩集を再刊し、「追悼会」まで準備しているのは、その魅力のせいでもあるだろう。
「良くも悪くも “寄せ場” の活動家の典型であった(詩集掲載の追悼文より)」ジョーとは、あの時代の “寄せ場” が生んだ活動家だった。そこには幾人もの “ジョーたち” がいたのだ。
“寄せ場” が労働市場としての機能を失くしていき、「仕事に行けたら教えてくれよ と言って/様々な情報交換をする場所/俺達の社交場 井戸端会議の場所 (「寄せ場の朝」)」を失いつつある現在。ぼくらはあの、跳ね上がりながら、活き活きと動き回っていた “ジョーたち” と出会う機会をも奪われてしまっている。
「ジョー = 川口五郎 追悼」。ぼくらは彼の生きた時間や場所を、もう一度振りかえってみようと思う。まだ見ぬ「あさってのジョーたち」との出会いに備えて。

2018年1月13日(土)
『山谷 やられたらやりかえせ』上映

ジョーの詩を読む「あさってのジョーたちへ」
● 詩を読む 水野慶子/大谷蛮天門
● お話 元釜共闘(暴力手配師追放釜ヶ崎共闘会議)メンバーから / 寿日労(寿日雇労働者組合)メンバーから
● 演奏 吉野繁

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