2017年6月10日

plan-B 定期上映会

「流動する「共同体」と韓国」」
お話し/ 今政肇 (いままさ・はじめ/文化人類学・翻訳・園耕)

今回は、韓国から今政肇さんをお招きして「共同体」ー「共同性」をめぐってお話をしていただきます。
韓国では先ごろ大統領選が行われ「民主派」の候補が当選したが、その前の朴槿恵罷免を押し進めたのは連日の大デモンストレーションであったことはご存知のとおり。ぼくらは報道されるそうした「大きな運動」に耳目を奪われがちだが、もちろん韓国の「運動」はそればかりではない。あちこちで「小さな」グループが活動し、お互いの交流も活発に行われている、らしい。
今政さんは2004年ころからソウルの研究空間〈スユ+ノモ〉と接触し、会員として活動、『山谷』の上映にも携わっていただいた。また、この2月に刊行された李珍景『無謀なるものたちの共同体/コミューン主義の方へ』(インパクト出版会)の翻訳者でもある。
— その本の「訳者紹介」を無断引用すると…
「高知で高校を卒業後、ロサンゼルス近郊の大学で文化人類学を学ぶ。2000年代中頃、韓国と日本にまたがる植民地の記憶についての博士論文の研究の最中にスユノモと出会う。(そのせいではないが)フィールドワークをこじらせる。2012年までソウルに在住しスユノモ会員をして活動。現在では、かつての百済と新羅の国境地帯である山間部で小学校に通う娘二人とあいかたと共に地域および都市の間の地味な関係をつなぎつつ、なんとかしようとしている」
…ということになるが、そうした「流動する目玉」が見た、現在の村の生活、ソウルの〈スユ+ノモ〉を始めとした「共同体」運動、労働運動や協同組合、ぼくらの目のとどかない「マイナー」な運動界隈を、特に「世代」と「ジェンダー」という観点から語っていただき、そこから辿れる韓国の大衆運動や政治/社会の「風景」を浮かび上がらせていただきたい、と思っています。
ご期待ください。

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