2010年11月13日

plan B定期上映会

北京郊外「農民工」居住区・皮村――北京テント芝居の旗揚げ公演と映画「山谷」上映会
講演者:桜井大造(中国「北京・臨テント劇社」・日本「野戦之月海筆子」・台湾「海筆子」所属)

2007年9月日本の「野戦之月海筆子」と台湾の「台湾海筆子」は共同して、北京の2カ所にテントを建て、「変幻カサブタ城」という芝居を同一台本・同一舞台の日本語版と中国語版にて日替わり公演した。
1カ所は北京の中心部、朝陽文化館とマクドナルド朝陽店の前の五輪広場で、無許可での公演であった。もう1カ所は北京の飛行場そばにある「皮村」という農民工(打工)の集住地区であり、こちらも無許可ではあったが、農民工の芸術団体が活動する打工博物館の前庭での公演であった。
今年の8月、3年前に北京のテント公演を企画制作した北京メンバーが中心となって、中国では初のテント演劇グループが旗揚げした。 テントが建ったのは3年前と同じ農民工の街「皮村」である。皮村は3年前より農民工の数も増え(現在2万人ほど)、いたるところから子供たちの歓声が聞こえる活気に満ちた場所となっていた。しかし、この街はもうすぐ跡形もなく消えていくのだ――。
今年夏の皮村のテント演劇と、翌月9月に行われた「農民工芸術祭」の「山谷」上映の件について報告します。

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