2019年8月3日

plan-B 定期上映会

「外国人労働者問題」とはなにか? ——「移民」を認めない国の片隅から見えたこと
お話し/ 安藤真起子 (移住者と連帯する全国ネットワーク)

昨年暮れに、外国人の出入国などを管理する「出入国管理及び難民認定法(入管法)」が改定された。それに伴い、政府は「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」まで策定したが、果たしてその実体はどうなのか?
外国人労働者の問題が、社会的に注目され始めたのは、このクニが「好景気」に浮かれた1980年以降のころからだ。就学生の「資格外就労」やオーバーステイの労働者たちの「不法労働」がやり玉に挙げられたが、実際には、3K(きつい・汚い・危険)労働をはじめ、低賃金などの労働条件が低い仕事を、法的には立場の弱い外国人たちに押しつけ、「使い捨ての労働力」として扱ってきたのが実体だった。
その後、政府は「技術実習制度」などの小手先の「受入れ」方策を施行したけれど、それらは現実の労働実体には即しておらず、外国人労働者たちの労働や生活の改善につながるものと言えるものではなかった。昨年の法改定も、当面のオリンピックや大阪万博、さらには「少子化」による今後の「労働力不足」に対処する目論みにすぎないだろう。まさに、労働力政策と入管体制の管理をさらに強化しようとする、国家意思の現れといえる。

今回のミニ・トークでは移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)の安藤真起子さんに、外国人労働者たちが直面している状態について、移住連の活動を軸に話していただきます。安藤さんは横浜の寿での活動経験もあり、その体験を生かした話になると思います。ぜひ、ご参集のほどをお願いします。

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