山谷」制作上映委員会のメンバーでもあった風間竜次さんが、2月22日に亡くなりました。竜さん──みんなが親しみを込めて、そう呼んだ──は、下記の「回想録」紹介にもあるように、1970年代のはじめから、釜ヶ崎、山谷で「流動的下層労働者」解放の闘いを切り開き、常に労働者の主体性を基本に置いた闘争を繰り広げてきました。
竜さんは、一昨年の夏あたりから胃の不調を覚え、医者にかかって「癌」と分かりましたが、自らを奮い立たせ、自己の存在をかけて「ガン戦線」でも闘いを続けてきました。
『〜釜ヶ崎無宿』の発行日の2月18日は竜さんの73歳の誕生日でした。病床で、出来上がった本をうれしそうに眺めていたそうです。
われわれは、掛け替えのない、大きな存在をなくしました。ほんとうにくやしい。
──「山谷」制作上映委員会