バイオヘルス第9回世界大会inアルゼンチン2018 報告 ~前編~ 

~快ネット通信243号に載せた記事より~


Biosalud 9ª Congreso Mundial ARGENTINA 2018

バイオヘルス第9回世界大会inアルゼンチン2018 報告 ~前編~

れんげそう庵 野本美保


バイオヘルスとは、コロンビア在住の井上真氏(通称ドクトル・アトム)が1990年ごろからラテンアメリカで始めた民衆のための健康運動(ムーブメント)だ。自然の中で生きて病気をしない体を作り、自分の力で元気になり、喜びや生命の美を回復しようという運動で、ひとりひとりが健康と心の平和を回復する過程は、この地球と世界が生命の躍動と平和を回復する過程と表裏一体と考える。

バイオヘルスの骨子となっている尿療法とLETは、1990年にニカラグアを訪れた瓜生良介氏から、アトムが学び取り入れた。バイオヘルス運動が勧めるものは、いたってシンプルな生活改善だ。

1)良い食べ物を良く噛んで食べる。

2)運動を毎日しっかりやる。スワイショウ3000回、どんどん歩く、踊る。

3)尿療法の実践。

4)前向き思考。心からのあいさつ、微笑みながらありがとうを言う。困難をチャンスに変える。やりたいことを、じっくり楽しみながらやる。

バイオヘルス(ビオサルー)の基本が描かれたポスター

バイオヘルス(ビオサルー)の基本が描かれたポスター

“El que quiera salud en el cuerpo,procura tenerla en el alma”(“体の健康を望む人は、それを魂の中に持っている”)




アトムが蒔いた種は、ラテンアメリカ、アフリカ、アジア、ヨーロッパなど40か国に広がり、実践する人々は10万人といわれている。

私は25年くらい前に、ウリウ治療室でアトムに出会い、2003年のブラジルでの世界尿療法大会(アトムは主催者の一人)に瓜生さんと参加して、とても楽しく大いに刺激を受けた。それ以来バイオヘルス運動に魅了され、2005年のコロンビアでのバイオヘルス世界大会に、デポルの望月さんたちと参加してステキな時間を過ごした。2006年の日韓合同の尿療法大会には、アトムがラテンアメリカから10名以上の人を連れて来てくれ大いに日本の仲間たちと交流をした。

その後、私は忙しくなり、東日本大震災・福島原発事故が起こりさらに忙しくなり、招請を受けても大会に参加できずにいた。そして疲れ果てて2014年に交通事故、その後関節リウマチ発症(寝たきりで車いす生活半年、今も杖と友達)という大きな転機を迎えて、自分の生き方を変えることを迫られた。闘病とリハビリで4年経ち、またアトムたちに会いたい、バイオヘルス世界大会に行きたい、という気持ちが自然に湧いてきて、今回の旅を決断した。

今回の大会のテーマは、「健康と心(感情)」。会場はブエノスアイレスからバスで7時間、パラナ市にあるマリアノポリスという、緑あふれる広大な敷地に建つカソリックの研修センター。9月20日から23日まで4日間、ラテンアメリカ各地から来たメンバー120~130名がそこに寝泊まりして、体操し、食事をし、講演を聞き、体験を語り合い、ワークショップをやり、歌い、踊り、抱擁をしあった。肌の色、年齢、文化の違いを超えて、先住民の人も、先住民を武力で追い払ったヨーロッパからの移住者の子孫も、混血の人も近づきあっていた。私にとっては、人間の本質的な愛をたくさん感じられた幸せな4日間だった。日本人メンバーはアトムを入れて5名。名古屋から医師の岡田さんとリフレクソロジーの野村さん。サンフランシスコから武道系の植田さん、私。みんなバイオヘルス運動に共感するユニークな人たちだ。私の講演は2日目の夜。快医学の簡単な説明をし、福島原発事故による放射能汚染の現状と、我々がどのように立ち向かっているかを話した。みんな日本の現状に驚きをもって聴いてくれた。4日間の中身は、後編をお楽しみに。

大会のシンボル像とアトムさん、メルセデスさん、みほ

大会のシンボル像とアトムさん、メルセデスさん、みほ

私の講演:危機、恐怖、災害の環境と感情 “自分の人生の主人公になる” 2011年東日本大震災と放射能汚染による被害の現状と、我々の挑戦

私の講演:危機、恐怖、災害の環境と感情 “自分の人生の主人公になる” 2011年東日本大震災と放射能汚染による被害の現状と、我々の挑戦























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